かんたんミモザのリースづくり。そろそろミモザが咲き終わる4月です。

立春を過ぎた頃から春の訪れを告げるように咲き始める黄色いポンポンがなんとも愛らしいミモザ。日差しが暖かくなるとともに無彩色の冬から色を取り戻すように黄色の面積を広げ、ふわふわのもりもりに。
全身で「春がやってきたよー!」とお知らせしてくれているようで私はこの花が大好きです。アトリエには立派なミモザが咲いているので、事務所のあちらこちらで眺めてはうっとり仕事の手がとまることもしばしば、、、。もっと長らく見ていたいけど、とうとう今年も見納めのようです。
来年も綺麗に花を咲かせてもらうため剪定が必須なのですが、せっかく残ってる花を余すことなく最後まで楽しむためにスタッフみんなでミモザのリースのワークショップを行ってみることに!
さて、張り切って準備といきたいところですが、みんなリース作り初心者なのでまずはランチをしながら動画で勉強会。パスパス切っては重ねていく出際の良いフローリストさんを見て「なんかわたしたちにもできる気がする!」と自信をもっていざチャレンジ!
手始めに必要なものを準備
・ミモザ(お好きなだけ)
・リースの土台(今回は直径20cmと25cmを使用)
・花ばさみ
・ワイヤー
・麻ひも(リースを飾るため)

①手のひらサイズ15センチ程で枝をカット。
このとき、花とグリーンでだいたい分けておくとリースの全体のバランスが組みやすいです。

②長いワイヤーは段ボールの切れ端などにぐるぐると巻きつけておきましょう。
(point) リースの中を通すので小ぶりの方が便利です。

③いざ!切り分けたミモザ2〜3束をバランスを見て葉と組み合わせながら②のワイヤーでぐるぐるとリースの土台に巻き付けていきます。これを時計回りに葉の向きを揃えながら繰り返し行います。
(point) ミモザは乾燥するとギュッと縮んでボリュームダウンするのでたっぷりと使って、完成の想像図よりモサモサにしていきます。

④一周したら巻き始めに合わせて巻き終わりもぐるぐる。
全体のバランスを見てスカスカな部分に花や葉を刺していきます。

⑤麻紐を通して飾る用のわっかを作ります。
(point) たまたま手元に素敵な布があったので、ビリビリっと割いて結んでみるとたちまち可愛いリボンに。お好きなアイテムで装飾するとより愛着がわくこと間違いなしです。

⑥全体の形を丸くなるように手で整えたら完成!
花も終わりかけで少々グリーンが多くなりましたが「初夏を感じるこの時期には爽やかでいいよね」なんてワイワイできるのもワークショップの醍醐味ですよね。
次回はユーカリなどと組み合わせてみようかななんて来年の春にまた一つ楽しみが増えました。

「さてどこに飾ろうかな。」
春は想像よりとても短いですから。ぜひあなただけのリースを作って存分に春を満喫してみてくださいね。
桜始開はおうちで桜を楽もう。すり鉢で桜アイスクリームを作ってみました!
桜のアイスクリームのお手軽レシピ

春らしい陽気が続きますね!
今日は七十二候の「桜始開 (さくらはじめてひらく)」にあたりますが、こちらではもう今週末くらいかな?満開の見頃を迎えそうです。
桜といえば見るだけでなく食べて楽しもうということで、桜の塩漬けを使った桜アイスを作ってみました。
といっても桜の塩漬けを市販のアイスクリーム(今回はレディーボーデン)に混ぜるだけ、とお手軽レシピでアイス専門店のような本格的な味に仕上がります!

桜の漬けを1時間ほど塩抜きをして、すり鉢でペースト状にします。

アイスクリームをひとすくい加えてペースト状にしていきます。
すり鉢ですると包丁で刻むよりもなめらかな仕上がりになるし、食材がすべらず混ぜられるのでポイントなんです。


ペーストができたらさらにアイスクリームを加えて混ぜて、すり鉢のまま冷凍庫で冷やせばでき上がり。
そのまますり鉢ひとつでできちゃうので楽チンですね。

桜の塩漬けがアイスの甘さを引き立てて、口にふわっと春の風味が広がります。
そんなちょっぴり大人味な桜アイスクリーム。
境田亜希さんのデザートカップに盛り付けると和カフェで食べるようなどこかレトロな雰囲気に。
ほんのりルビーレッドなガラスとさくら色が相まってグッと春らしさを引き立てます。
記事で紹介した商品『はなかげデザートカップ』は下記の店舗で取り扱っています。
小さなラトビアの手編みかごにミモザを活けてみる

3月に入り関東では平年より温かい日が続くなど、いよいよ春の訪れが感じられます。
旧暦では3月は弥生と呼びますが、由来は草木がいよいよ生い茂る月(木草弥生い茂る月)が縮まったと言われています。そして3月は他にも花月、花見月、桜月、桃月などたくさんの呼び名があります。暖かくなり、桜や桃といった花々を愛でるこの季節を待ち望んでいたのは今も昔も変わらないようですね。
日本の春の花といえば、桜、桃、菜の花が真っ先に思いつきますが、イタリアでは「春の訪れを告げる花」といえばミモザ。3月8日の国際女性デー(International Women’s Day)は「ミモザの日」とも呼ばれ、男性が日頃の感謝を込めて女性たちへミモザの花を贈る習慣があるんですね。
また、フランスのコート・ダジュールでも毎年2月末に「ミモザ祭り」があり、街中がミモザの黄色と優しい香りに包まれるそうです。
ミモザのひとつひとつが黄色いぽんぽんのようなかわいらしい花は、まるで空から明るく照らしてくれる太陽みたいで元気になりますね。

ラトビアのかごの中にジャムの空き瓶を入れてミモザを生ければ、簡単に趣きのあるフラワーアレンジメントのできあがり。
かごいっぱいに春を摘んできた気分になりますね♪

記事で紹介した商品『PinumuPasauleの手編みカゴ』は下記の店舗で取り扱っています。
おうちで育てる春球根の植え付け。marimekkoの食器を植木鉢にアレンジ。

Spring is the time of plans and projects.
春は企画と計画の時期である。
ロシアの小説家レフ・トルストイの言葉です。そう、何かを始めたくなるのがこの季節。暖かくなってきたこの時期にあった言葉ですね。
私も殺風景な部屋をすこし明るくしたいなあ、と思いましたのでお花屋さんでムスカリの芽出し球根を買ってきました。
ムスカリの花言葉はいくつかありますが、よく言われるのが
「明るい未来」
これまた春にピッタリ!前向きな言葉に元気をもらえますね。
水耕栽培でも十分に育てられますが、今回は雪が解けて新しく植物が芽吹いたイメージで水苔などで使用して植え付けてみます。
材料
・お好みの芽出し球根(今回はムスカリとヒヤシンス)
・お気に入りのボウル
・水苔(ひたひたの水に浸して十分に水分を含ませます)
・土(培養土)
・軽石

まずは球根の根を優しく洗ってあげましょう。
お気に入りのボウルの中に軽石を敷きます。
今回使用したのは、マリメッコのシイルトラプータルハというシリーズの500mlボウル。シイルトラプータルハとは「市民菜園」を意味しますが、目まぐるしい都会から花や野菜の実る市民菜園への旅を描いた2009年発表の作品です。モノトーンの線中心のデザインが、植物の緑を引き立てます。

ボウルは水が抜けないので土の下に軽石を敷くことで排水性、通気性が高まり根腐れを防止します。今回は市販の木炭入りのゼオライトです。

その上に土を入れて、根が馴染むように球根を置きます。(球根を土に埋め込みすぎると根腐れを起こしてしまうので購入した時と同じ高さにしましょう)

最後に球根の周りの土を隠すように水苔を乗せ慣らして完成♪


ボウルが小さなお庭のようで、部屋に置けば一気に春めいたようになりました。
すでに花がついていれば2~3週間楽しめますよ。
普段、植物にふれることがなかった方もプチガーデニング、始めてみませんか?

グラスやガラスの器にも似合います
手軽に楽しんだ後には枯れて球根だけになりますが、そのままお庭やプランターに植え替えておけば、来春も芽が出て楽しめます。

ムスカリは毎年球根ごと植え直して楽しめます
記事で紹介した商品『marimekko シイルトラプータルハ ボウル』は下記の店舗で取り扱っています。
3月3日は桃の節句。 桃にちなんで「桃太郎」はいかがでしょうか?

日本ではもっともメジャーな昔話ですが、ざっくり内容をおさらいしてみたいと思います。

桃から生まれた「桃太郎」が、おじいさんとおばあさんに育てられ成長し、やがて鬼退治へと出かけていく物語です。一般的な話(鬼退治に成功して鬼の財宝を持って帰還する)は明治時代から語り継がれているそうです。

♪桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ひとつわたしにくださいな
♪やりましょう、やりましょう、これから鬼のせいばいに、ついて行くならやりましょう

なつかしいですね。子供の頃、お遊戯会などで劇を演じた人も多いのではないでしょうか?口ずさんでみれば、桃太郎が犬やキジ、猿をひき連れて春風が吹く中、鬼ヶ島へ続く道を颯爽と歩く姿が思い浮かびます。
今回はMiller Goodman(ミラーグッドマン)の積み木をつかって登場人物、動物などをつくり、ひとコマずつ少しずつ動かして撮影するいわゆるストップモーションで桃太郎の物語をつくってみました。
ブロックだけでどれだけ表現できるのか、いささか未知の挑戦で不安でしたが、つくりはじめてみると…ほうほう!いいねえ!これは面白い!ここも積み木でつくってみよう!と、気がついたら夢中で積み木を並べている大人たちがいました。
使用したMiller Goodmanの木製ブロックは、イギリスの南海岸にあるブライトンで活動するZoe Miller(デザイナー ゾーイ・ミラー)とDavid Goodman(デイヴィッド・グッドマン)のデザインチームによってつくられたブロック玩具です。

今回は、Shape Maker(シェイプメーカー)とPlay Shapes(プレイシェイプ)の2種類のブロックセットを用いて撮影しています。
ShapeMakerは、4cm角の木製キューブが25個からなります。一つの立方体の面(6面)の柄が一面ずつ異なっていて、その組み合わせを変えることで人の顔や動物、風景などをつくって遊びます。縦横に積み上げて積み木のインテリアとしても楽しめますよ。動画の中にふたつのShape Maker(シェイプメーカー)を使ったキャラクターがいますので探してみてくださいね。

かわってPlay Shapes(プレイシェイプ)は、74個の様々なかたちのブロックを組み合わせて楽しむ玩具です。立たせて立体的空間デザインをつくってもよし、ドミノのパーツとして並べて倒してみたり、遊び方は無限大です!付属の布袋がついているので遊び終わったあと、箱の中に入れなおすことなく、さっと片付けられるのが嬉しいですね。
たまには童心に帰って自分だけの作品づくりに没頭してみるのも、いとをかし。
今度は浦島太郎に挑戦してみようかしら♪
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ひな人形、飾ってますかー??親の私も気分があがるひな祭り

立春を過ぎた大安に飾るとよいとされるので、私の家では2月5日の大安(ばっちり!)から見守っていただいてます♪
オルゴール付きでネジを回すとひな祭りの歌が流れるのですが、娘が気に入って何度も聞いて踊ってはネジをまわしていますので、お雛さまたちも楽しそうに見えるんです。

ごちそうが食べられる!
子どもの頃の名残りで親の私も気分があがるのがひな祭り🎎
エビやレンコン、いくら、錦糸卵が散りばめられたちらし寿司、はまぐりのお吸物が食卓に でると気分は今日の主役です!
さらに波佐見焼「OKUIZOME」のお膳食器に盛り付ければ特別感が増し、ひな祭りムードが 引き立ちます。波佐見焼の優しい風合いが料理の彩りを邪魔しないので集中して食事がで きますね。


たくさん食べて大きくな〜れ!

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2月22日は猫の日。季節の変わり目はお部屋でゆっくりとブラッシングマッサージ。

にゃん、にゃん、にゃん。
もうすっかり定着してますね。
そう、2月22日は「ねこの日」です。
ねこちゃんはグルーミング(毛づくろい)が大好きです!
グルーミングを行うとねこちゃん自身の健康管理だけでなく、毛をすくって体温調整にもなります。ブラシを使ってグルーミングによるスキンシップを取ることでお互いのコミュニケーションを図ることができると考えられているそうです。
ドイツレデッカー社のキャットブラシは、握ると手にしっくりと馴染むブラシであることに気づきます。ハンドメイドで作られた天然木の柄だから優しい握りごこち、というだけでなく、軽くてやや小さめのサイズ感もあいまってよくできています。

実はキャットブラシといいながら、このブラシの原型は幼児用のヘアブラシが元になっているんですよ。幼児用ヘアブラシのボディをそのまま流用しているため、大人の手で握って子供の髪をとかしやすいサイズ感に、取り回しよく感じるのですね。
もちろん植毛は猫の毛にあわせて、やや柔らかめのコシの豚毛を選んでいるのでヘアブラシのそれとは異なり、だけどいわゆる金属製のスリッカーブラシとはブラッシングする方向も肌当たりもぜんぜん違うんですね。
日常で使うヘアブラシのかたちが、やさしいグルーミングにはうってつけなのでしょう。手でなでているのとおなじ感触がねこちゃんにも伝わるのか、実際、ほかのブラシでは嫌がってブラッシングさせてくれないねこちゃんもこのブラシだとゴロゴロと喉を鳴らして、気持ちよさそうにグルーミングさせてくれるのですよね。
ねこちゃんのリラックスしたゴロゴロ声、聞きたいです~。
その声、その表情をもらったら、私はもう何もいらないですっ
エキゾチックショートヘアの猫ちゃんの写真は @niwatoriccoco さんから、はぐり(HAGURI)ちゃんの写真をお借りしています。ありがとうございます!
とっても気持ち良さそうで、可愛いですね。
記事で紹介した商品『レデッカーキャットブラシ』は下記の店舗で取り扱っています。
最近のサツマイモったら焼き芋にすると、まるでスイーツみたいですね。

ストーブの、オレンジ色の灯りは体だけでなく心も温まります。
寒いのは苦手ですが、嫌いじゃありません。寒いときの過ごし方を考えるとなんだかわくわくしますね。

ストーブの上には、乾燥して少し甘みが増したさつまいもをお鍋に入れて自家製の焼き芋を楽しみましょう。
ねっとりと甘いさつまいもをハフハフしながら食べるのがこの時期の醍醐味ですね。
そういえば子供の頃、冬になると「い~しや~きいも~♪焼き芋~♪」と石焼き芋屋さんの歌声が響いていたのを思い出します。
いまでは石焼き芋機械がスーパーに置いてあって通年で買えるようになりました。流れている愉快でポップな曲を聞くと、思わずつられて口ずさんでしまうんですよ。
でき上がるまでもう少しの辛抱。甘酒をすすりながらストーブの揺らめく炎を見つめて待つとしましょう。

今回は加熱すると蜜がとろ~りと流れ出る茨城名産「紅はるか」なので、鉄鍋に入れて少し蒸し焼きに。

1.クッキングペーパーを敷いてお水を少々。
2.蓋をしてしてストーブに乗せてあとは待つだけ。たまにひっくり返します。
3.部屋中に甘~い香りが充満したらもうすぐできあがり。

4.最後にクッキングペーパーを外して焦げ目をつける。蜜ですぐに焦げるのね。
春の七草粥。土鍋「かまどさん」で炊いたらとっても時短だった。

御用始めから寒さがより一層増した気がします。
暦の上では1月20日が大寒ですが、これ以上の寒さがきたら耐えられるのだろうか、と心が折れそうな今日このごろです。
(振り返ると昨年もその前の年もこの頃になると毎年恒例の発言をしてるなあと思うのです)
さて、今日は1月7日、七草粥を食べると一年の健康と無病息災でいられる等々、昔から言われています。起源は諸説ありますが、鎌倉時代にまでさかのぼるとされています。

春の七草とは、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろを総称したもので、古来から春を呼ぶ野草として親しまれてきました。
なずなは別名ぺんぺん草。ぺんぺん草と言えば公園や道端でよく見かける植物です。茎を持って回すと太鼓のような音がなるあれです。子供の頃よく遊びました。

ちなみにすずなはカブ、すずしろは大根のことです。カブや大根と聞くと、ぐっと親近感が湧きますね。
春の七草の覚え方は、短歌の5.7.5.7.7でテンポよく♪
せり・なずな
ごぎょう・はこべら・ほとけのざ
すずな・すずしろ
はるのななくさ
緑黄野菜の一種でもある七草は、野菜不足になりがちな冬場の貴重な栄養源として、また正月で疲れた胃の消化を助け、心身共に温まる調和のとれた健康食材として現在も高く評価されています。
私も先人の知恵を借りて七草粥を食べよう!そう思って七草粥キットを購入して作ってみました。
お気入りの土鍋を使って、キットの裏面に書いてあるレシピを見ながらクッキング開始です。
お米を洗って土鍋に入れだし汁を投入。レシピには昆布だしと書いてありましたが、アレンジ好きの私はあえての鶏ガラを入れました。
土鍋でお粥を炊いてる間に七草の準備。水でよく洗い、さっと湯通しします。
七草を子供の頃以来?いや、まじまじと目にしたのは始めてかもしれません。
ひょろひょろしてるものや葉の表面が白っぽいもの、どの草も個性たっぷりで可愛らしいのです。

湯通して細かく刻んだ七草は、癖があるといえばそれまでですが、春の早朝、新緑が生える原生林にいるような青々とした良い香りがします。
鮮やかな緑に生まれ変わった七草たちをふつふつと炊けたお粥の中に入れて出来上がり。

さて一口、うん!うまい!うまい!うまい!
寒さに耐えながら暖かい春を待つ植物の青々とした七草は、お粥と合わさってとても優しい味でした。
お正月の暴飲暴食で疲れ切った胃腸や、厳しい寒さも七草粥のおかげで回復して乗り切れそうです。
ごちそうさまでした!
旅行の朝ごはんはどうしてあんなに美味しいのだろう?

旅行の朝ごはんはどうしてあんなに美味しいのか、いつも不思議に思う
大人になっても楽しみなのは変わらない
旅行に行くと、朝ごはんが待ち遠しい。
幼いころからそうであった。
旅行のわたしの朝は早い。
歯を磨き、着替えを終えてスタンバイOK。
いまかいまかと朝食を待つ。
「ごはんまだー?」と母に聞いてみれば、
「まだまだ早いよー」と笑って返ってくるのがいつものパターン。
ふだんなら朝寝坊で布団からなかなか出られないのに、
旅先では朝からテンションが違う。
母に促されてカーテンを開け、カラカラカラーと窓を全開にし、
すこし肌寒いけど、木と土と水の清々しい匂いをからだいっぱいに吸い込む。
木々の隙間から目に飛び込んでくる朝日。
いつもよりもキラキラと輝いて、その眩しさに目を細めながら
頬に伝わる太陽の温度を確かめてみた。
「そろそろお父さんとお兄ちゃん起こしてきてね。」
いつものようにパタパタと化粧を始めた母からわたしに命令が下り、
布団にくるまる二人の上にダイブする。
「朝だよー!おっきろー!」
けっきょくなかなか起きない二人の布団をつかみとり強制的に起床。
「もう降参。」と父と兄は目をこすりながらはだけた浴衣姿で洗面所へ向かった。
「旅行ではいつもだね。」と微笑む母に
「とっくに仕度を済ませているわたしのほうが偉いでしょ?」
と目配せしてみせた。
すると。
待ってましたのひと言
「朝食をお持ししました~」
ふすまの向こうから仲居さんの1オクターブ高い声が聞こえた。
待ってましたと大はしゃぎしたい気持ちを抑え、
「おはようございます」と行儀のいいお客様のふりをした。
それでもにんまりが止まらない。
だって仲居さんの笑顔に「おなか空いたでしょう。いっぱい食べてね」が込められていたのだ。
そして仲居さんのすぐ後を追って入ってくるのがたくさんの香り、香り、香り!
パチパチする炭火で焼いた魚の香ばしさ。
ワカメと豆腐の入った濃厚でほろ苦いお味噌汁の香り。
玉子焼きからは何層にも巻かれた黄色いスイーツのような甘い香りが。
そして磯の香りと交じる甘じょっぱい味のりの風味。
みずみずしいお新香と、ねばねば納豆。
手際よくおかずたちが配膳され、いよいよ主役が登場する。
「たくさん食べてくださいね~」
そう言って、仲居さんはおひつを母の横に置き部屋を出ていった。
もう、もう待ちきれない!
おひつの蓋をあけると湯気とともに艶やかなごはんがジャジャーンと現れ、
甘く温かい香りが部屋いっぱいに広がった。
まるで玉手箱。浦島太郎はそれを開けてしわくちゃのおじいさんになってしまったけど、これは違う。

母がしゃもじでほわりほわりと優しくかき混ぜ、みんなに受け渡す。
茶碗に盛られるとホカホカと蒸気が立って、お米はいっそう輝いて見えた。
すべてが揃い皆で手を合わせる。
「いただきます!」
「ほらぁ、ゆっくり食べなさいよ~」
母の声も聞き流し、ふかふかの干したての布団のような柔らかいごはんを口いっぱいに頬ばった。
入れすぎではふはふする顔をみて「言わんこっちゃない」と呆れて笑う母。
朝ごはんを食べながら1日の予定をみんなで確認すれば
「わーい!やったー!イェイイェイ♪」
うれしくて口の中にごはんを頬ばりながら喜びの舞。
3人が口をそろえてひと言、
「座って食べな!」
まるでコントのようなやりとりも旅の思い出のひとつだった。
あっという間の完食。
おひつに用意されたごはんはいつも家で炊く量よりも、
それははるかに多いはずなのに、あっという間になくなってしまった。
旅行になるとおかわりが進むのは本当に不思議である。
少し苦めだろうなと思わせる深緑の緑茶をすすり、
「ふうー、食べた、食べた。」とお腹をさすって父の真似ごとをしてみた。
そしてまた手を合わせて、
「ご馳走さまでした、ふうー。」
旅行の朝ごはんは、どうしてこんなに美味しいのだろう。
おうちでお花見。小さなガラス花瓶に桜を生けるコツ

東京では先週桜の開花宣言がされ、関東では3月後半に桜の見頃を迎えるそうです。天気のいい日に外で桜を見ながらお散歩もいいですが、家の中でも春の訪れを感じたいなと思い桜を生けて飾ってみました。
手持ちの花瓶がどれも小さめのものなので、丈の長い枝ものを生けるのは難しそうだななんて思いつつ試行錯誤しながら生けてみたのでご紹介します。

生ける前に花瓶の下準備。
今回使った花瓶はSKRUFのROベース。幅10cm高さ10cmくらいのガラスのフラワーベースです。
生けてからの水質を保ち桜が長持ちするように、花瓶をしっかり洗います。ROベースは口が広くて底が浅いからとっても洗いやすく花瓶の中を清潔に保ちやすいのが嬉しいポイント。きれいになったら準備完了!


まずは枝のカットから。
太い枝から、大まかに同じくらいの長さに切り分けていきます。それから花瓶にさしてみたり添えてみたりして「どういうふうに生けようかなあ」「この枝どっち向けようかなあ」なんて出来上がりをイメージしながらどれくらいカットするのかを決めていきます。
今回は準備した桜が少し長めだったので、花瓶のサイズに合わせて全体的に短めにカットしました。ある程度カットできたらいよいよ花瓶に生けていきます。

何も考えずにそのまま生けてみると、ROベースの底が浅く花瓶の中の空間が広いので枝が倒れて広がってしまいました・・・。難しい・・・。

どうしようかななんて考えながら、斜めにカットした枝の切断面を花瓶の壁に引っ掛けるようにいろいろな角度から放射線状に挿してみると・・・

キュッと枝が支え合って広がることなくきれいに生けることができました!
枝が少ないとまた広がってしまったので、多めの枝を準備したほうが支えが増えてうまくまとまりますよ。
小さな花瓶は長い枝ものを生けるには向いてないかなと思いましたが、コツを掴んでうまく生けられればコンパクトで飾りやすいサイズ感ですし、お部屋の雰囲気をちょっと変えたいときにはこれくらいの花瓶がぴったりですね。
お家にいる時間が多い今日このごろ、今年はお家の中で自分の生けた桜でお花見なんていかかですか?
記事で紹介した商品『SKRUF フラワーベース』は下記の店舗で取り扱っています。
吊るして保管。野菜や果物を収納できるフィルトのコットンネットバッグ
伸縮性があって、びよーんとよく伸びるので見た目以上に収納できちゃいます。
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サイズ感ぴったりの北欧スクルーフ社のガラスベース
桜も葉桜になりはじめ、いよいよ新緑の季節を迎えて風も気持ちいいです。
庭で長く咲いていたクリスマスローズもそろそろ終わり。種がこぼれる前に適当に剪定しておくと、毎年どんどん増えて嬉しくなりますね。
最後の切り花は新しいスクルーフの花瓶、黒PONNYにいけてみたところ、形と大きさがぴったり。この花瓶はとっても使いやすいなと改めて思いました。
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「スクルーフ フラワーベース PONNY」 はこちら
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コーヒーブレイクにパウンドケーキを焼きました。保存瓶の金柑の甘露煮を取り出し、チョコチップで和洋折衷な味にしました。
ホワイトゴールドのカトラリーは食卓を華やかにしてくれますね。
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暖かくて過ごしやすい日が続きますね。今週は花粉の飛散量もとっても多いみたいです。
帰って来たらまず来ている服をブラッシング。室内に花粉を持ち込まないようにすることも花粉症対策のひとつですね。
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